吉村喜彦『沖縄 美味の島』
蒸し暑いのでスーパーで沖縄産のゴーヤーを買ってきて、チャンプルーを作って食べた。しろうと料理だから、味は沖縄で食べるチャンプルーのようなわけにはいかないが、後口がさっぱりして、食べているときは汗だくでも、暑さがしのげるような気がする。なんといっても南国の沖縄の人が生活の知恵で作り出した料理だもの、暑さに強い食べ物のはず・・・こういうときはぼくは暗示にかかりやすい性格なので便利だ。
片付けた後、ごろりと横になって、吉村喜彦の『食べる、飲む、聞く 沖縄 美味の島』(光文社新書)を読む。達意の文章家による沖縄料理体験の本。沖縄関係の本は食傷するほど出ているが、沖縄の専門家ではない著者は下々の者を啓蒙するためにうんちくを傾けているわけではない。未知のものにふれる喜びをてらいなく語っているので、読んでいるほうも、著者の味わった幸せをおすそわけしてもらっているような気分になれる。
「小さく切られたヒジキがシャキシャキ。ときおり椎茸がにゅるり。カステラカマボコがふわっ。人参やゴボウがサクリサクリ。一口ジューシーを食べるだけで、さまざまな食感が響き合う。しかも全体としてジューシー・チームの統一感がある」(「神さまと食べる」)
うわぁー、そういえば、ジューシー、久しく食べてないなあ。今度新宿に買物に行くときは、沖縄食堂にでも行ってみるか。ごっくん。などと思っているうちに、いつしか意識はまどろんで幸せな昼寝へ・・・。



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