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June 27, 2008

エミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラ

2008/6/26 (木)
 
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 夜、水道橋のJCBホールでエミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラのコンサート。
 『アンダーグラウンド』『黒猫白猫』などの素晴らしい映画の監督として尊敬するエミール・クストリッツァだが、ノー・スモーキング・オーケストラのCDは演出過多のような気がして、正直、これといって期待せずに出かけた。2千人規模のホールにお客さんがどれくらい入るのだろうかと、不安もあった。
 ところが行ってみると、会場はソールド・アウト。開演前からお客さんが大声をあげたりして盛り上がっている。で、バンドが登場したとたん総立ちになった。
 リズム・セクションが手堅くリズム・キープに徹しているところに、ヴァイオリン、サックス、アコーディオンのロマ風の親しみやすいリフが随所にアクセント的に入ってくる。「スモーク・オ・ザ・ウォーター」のフレーズを挿入したりするところは、おやじロック世代のこなれたバンドという感じ。
 途中から短パンになった小太りの歌手は、自らをベイビー・ベッカムと称し、ミック・ジャガーばりに舞台や客席をかけめぐり、客をあおり、ステージに上げて踊らせ、言葉のハンデを解消。バンドの曲弾きやオヤジくささ満開の振り付けなどもまじえ、最後までだれることなく突っ走った。ダサイ振りでしっかり笑わせるあたりの演劇的なセンスもヨーロッパの辺境の芸能の深奥を覗き見るようというか、さすがカンヌ・パルムドールの監督のバンドだけあるというか・・・。ムーンライダースが照れやシャイさを取っ払ってエンタテインメントに徹すれば、こんなふうになるかもしれないと思った。 
 とにかく久しぶりに驚き連続のコンサートだった。

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