ジュリアン・コープ『ジャップロック サンプラー』、ウーゴ・ファットルーソ・トリオ+ヤヒロトモヒロ
2008/8/27 (水)

ジュリアン・コープの『ジャップロック サンプラー』(奥田祐士訳、白夜書房)を読了。
イギリスのロック・ミュージシャンが書いた60年代から70年代にかけての日本のロック物語。
黒船来襲の話にはじまる日本の歴史、黛敏郎の交響曲、一柳彗、高橋悠治・・・と続く現代音楽の紹介、などなど予想外の展開に驚くが、小野洋子でロックと交差するところでなるほどと思わせる。著者がいちばん高く評価しているのは、陳信輝やフラワー・トラヴェリン・バンド。
ただしページの下に細かな注がいっぱいついていて、その大半が本文の記述の事実誤認の訂正というのが笑える。英語でこの本を読んだ人は、間違いをそのままうのみにしている可能性が高いから、むこうで増刷するときは、この注や巻末の解説対談を英訳してつけてもらわねば。帯に「日本ロック創世記の空白を埋める奇書、遂に邦訳」とあるのも納得。まさに奇書です。
歴史書としては失格かもしれないが、フィクションとして読むならおもしろいし、『著者のトップ50』は半分くらい知らないいアルバムなので、聞いてみたくなった。そんな効果も考慮すれば、日本の音楽に貢献してくれる本ではないだろうか。
夜、外苑前のプラッサオンゼでウルグアイのウーゴ・ファットルーソ・トリオ+ヤヒロトモヒロのライヴ。前半がトリオで、後半がヤヒロを加えての演奏。全体にアフロ系の音楽カンドンベの要素を取り入れたジャズという印象。ウーゴの息子のフランシスコはアトランタ在住らしく、フュージョン的な感覚も持っている人だった。後半には松田美緒ともう一人謎の女性、アンコールではブラジルのグラストン・ガリッツァも1曲ずつ披露。
立ち話をした日本在住のウルグアイ人のお客さんによれば、ふだんは日本人に国の位置とか説明するのがめんどうなので、アルゼンチン人で通しているとのことでした(笑)。


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