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March 31, 2009

ピーター・バラカン『猿はマンキ、お金はマニ』、『わが青春のサウンドトラック』

2009/3/31 (火)

 ピーター・バラカンの『猿はマンキ、お金はマニ』(NHK出版)、『わが青春のサウンドトラック』(ミュージック・マガジン)の2冊を楽しく読んだ。

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 前者は英語の発音のルールを実例に即しておもしろく説明した本。日本式発音があるのは、言葉の常としてさして異常なこととは思わないが、英語で育ってきた人たちと話が通じないのは現実問題として困るので、こういう本があるととてもありがたい。
 レッド・ツェッペリン (これも日本式読み方、レッド・ゼプリン) の「D'yer Mak'er」という曲をJamaica (ジャメイカ)と発音するという指摘とその理由の説明など、目からうろこだった。

  後者は『レコード・コレクターズ』誌の連載をまとめたもので、ロンドンで育った青春時代の音楽体験のおしゃべりを若月眞人が構成している。連載時にカットされた部分もボーナス・トラック的に追加されている。
 まえがきに「自分のことはあまりにも当たり前すぎて、読者にとって何が面白いのか、何がつまらないのか、その判断は非常に難しいわけです」とあるが、日本の音楽ファンからすると、ロンドンで育って音楽を聞いて育った当たり前の青年の体験そのものが興味深いのだ。
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 意外だったのは、ロンドンでも60年代にはアメリカの50年代のロックンロールのレコードはそれほど流通していなかったという話。60年代のイギリスのバンドはアメリカのロックンロールやR&Bをたくさんカヴァしていたから、入手も容易だったのだろうと思っていたが、そうではなかったらしい。
 ローリング・ストーンズのミックとキースの意気投合のきっかけがマディ・ウォーターズの輸入盤だったというエピソードは、当時のロンドンでも特別なことだったわけだ。
 そんなわけで、2冊の本を読んでわかったことがずいぶんありました。ピーターさん。
 

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