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February 25, 2013

白崎映美「ふるさとから上野をうたう」、麻生雅人・山本綾子編著『ブラジル・カルチャー図鑑』、JASRACミュージック・ジャンクション、サカキマンゴー

2013/2/23 (土)

 夜、東中野のポレポレ坐で白崎映美の「ふるさとから上野をうたう」を聞いた。このライヴは本橋成一の写真集『上野駅の幕間』新装改訂版の発売を記念したもの。
 上野駅はかつては東北地方の人々を迎える東京の玄関口だった。50年代から60年代にかけては東北から東京への人口移動が続いた。そのころは上野駅や東北を舞台にしたふるさと歌謡がたくさん作られた。
 時代は80年代に下がるが、山形出身の彼女が最初に東京に降り立ったのも上野駅だった。そのころの思い出話をおもしろおかしくまじえながら、上々颱風でつちかったエキゾティシズムも加えて、彼女は「最上川舟歌」や「星影のワルツ」や「月夜のらくだは泣いてるだろうか」などをうたった。山形弁まじりの「リンゴ追分」を聞いたときは、この歌は東北民謡だったのかと思わせられた。どの歌からも震災以後のトウホグへの熱い思いが伝わってきた。
 彼女を取り囲んでいたのは会場に展示されている30年以上前のモノクロ写真のパネルだったが、上野駅オールスターズこと服部夏樹(ギター)、坂本道弘(チェロ)、山口とも(廃品利用パカッション)との緊張感をはらんだ歌と演奏は、東京と東北の屈折した関係が過去のものでないことを物語っていた。素晴らしい一夜だった。


2013/2/22 (金)

 麻生雅人・山本綾子編著『ブラジル・カルチャー図鑑』(スペースシャワー・ブックス)を読む。ファッション、アート、建築、食、スポーツ、音楽などのブラジル文化を幅広く紹介した本。図版が多いので、ふだんブラジル音楽のジャケットなどで目にしているアートの背景がわかったり、ミナスのバロック建築の写真を見てミルトン・ナシメントの不思議な音楽を思い浮かべたり……するだけでも楽しい。
 膨大なブラジル音楽については、少ししか紹介されていないが、音楽の本ではないからこれ以上を求めるのはおかどちがいだろう。いまのブラジルで最も注目されるシンガー・ソングライターの一人、セルジオ・サントスの「いい音楽は形を変えながらくっきりと足跡を残していく」という意味のボサノヴァについての発言を紹介してあるあたりの目配せのよさがうれしい。
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2013/2/21 (木)

 午後から代々木上原のけやきホールでJASRACのミュージック・ジャンクション「親指ピアノ 暇つぶし楽器の今昔」のリハーサルと本番。サカキマンゴーさんに講師を、リンバ・トレイン・サウンド・システムに演奏をお願いした。その様子はニコニコ生放送でも放送され、おおむね好評をいただいたようで、ありがたいかぎり。
 はじめての試みなので、慣れないことも多かったが、無事終了できて、ほっと一息。スタッフ、受講者、出演者、ニコ生をごらんいただいた方々、どうもありがとうございました。

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